Webマーケティングにおける動画コンテンツには、主に5つの種類があり、それぞれの動画で活用法が異なります。 しかし、近年急速に伸びている動画コンテンツの活用が、まだそれぞれの企業に浸透していないケースも目立つのが現状です。 そこで今回は、Webマーケティングで動画コンテンツを有効に活用するために、動画コンテンツの種類別に目的やメリットを比較しながら解説します。 起業でマーケティングに携わる方は、ぜひ参考にしてください。

動画マーケティングの事例と比較表

それでは次に、動画コンテンツをマーケティングに活用する際の種類と事例を紹介します。 まずは下記の表で、動画コンテンツの種類と目的や活用場所の違いを確認しましょう。 動画コンテンツの種類 目的 活用場所 商品やサービスの紹介動画 商品やサービスの認知向上 カスタマーサクセスへの理解を深める SNS YouTube HP/LPなど ブランディング動画 企業や商品イメージの向上とブランディング SNS YouTube HP/LPなど How To動画 商品の使い方や良さをアピールできる SNS YouTube HP/LPなど インタビュー動画 ユーザーの感想を伝え、製品の信頼性を高める YouTube HP/LPなど ウェビナー オンラインセミナーを実施してナーチャリングする SNSやHP/LPで獲得したリードとオンラインで共有

動画コンテンツによるWebマーケティングのメリット

それでは以下で、それぞれの動画コンテンツの目的やメリットを詳しく解説します。

商品やサービスの紹介動画

Webマーケティングの商品やサービスの紹介動画は、自社の商品やサービスを紹介するための動画コンテンツを制作し、商品やサービスの認知度や理解を深めてもらうのが目的です。 動画コンテンツによって、ユーザーにこれまでのテキストや画像では伝えきれなかった「商品やサービスでどのような成功体験ができるか」をイメージし、疑似体験させることができます。 また農産物のような商品では、作物が育つまでのプロセスや生産者メッセージを伝えることで、ユーザーに信頼感や安心感を与えることもできるでしょう。 一般的な広告のように、ただ商品やサービスのメリットを伝えるだけでなく、より深く企業理念を伝えるために役立ちます。

ブランディング動画

Webマーケティングの動画コンテンツは、企業のブランディングにも活躍します。それは、動画の方がテキストや画像を用いたコンテンツよりも、ユーザーに直感的な訴求ができるからです。 映像や音声を使い、視覚と聴覚に訴求してより多くの情報を一瞬で伝えられる動画コンテンツは、ブランディングには最も適した方法と言えるでしょう。 ただし、コンテンツの制作意図を明確にしておかないと、企業の思惑とは違うイメージが定着する可能性があります。動画の制作前に、コンセプトをしっかりと設計しておきましょう。高級車や高級旅館などのラグジュアリーな様子を伝える場合など、動画が最も活躍するでしょう。

How To動画

How To動画とは、商品の使い方などを具体的に映像で紹介する動画のことです。この手法は新しい商品やサービスを紹介するのに適したマーケティング手法となります。 一般的な紙媒体のテキストでHow Toを伝える方法と比較すると、動画は圧倒的にわかりやすく使用方法を伝えることができます。現在では動画配信による案内や取扱説明書も増えており、見込み顧客の獲得から既存顧客のフォローにも効果的な手法と言えるでしょう。 How To動画は、BtoCとBtoBのどちらのビジネスでも効果を発揮できる有効なコンテンツです。

インタビュー動画

インタビュー動画とは、実際に自社の商品などを購入してくれたユーザーにインタビューし、商品の感想やレビューを録画して配信するものです。 一般的な広告は、どうしても販売者の目線で制作・配信される情報となるため、ユーザーからすれば信憑性に欠けるところがあります。そこで、実際に商品やサービスを利用しているユーザーの導入事例や感想などを動画で紹介し、製品の信頼性を高める手法です。 この手法は、古くからBtoⅭビジネスで多くの企業が導入していますが、BtoBビジネスではなかなか他社の導入事例を紹介できないケースが多いため、導入例が少ないのが現状です。しかし、導入事例の少ない動画コンテンツだからこそ、BtoBでもぜひ活用したいおすすめの手法です。特に特許がある製品や、競合が少ない商品を持つ企業では、より効果的なマーケティングが可能となるでしょう。

ウェビナー

ウェビナーツールとは、オンライン上で動画を配信してセミナーを実施するシステムで、Web(ウェブ)とSeminar(セミナー)からできた造語です。 これまでオフラインで行われていたセミナーや展示会などが、近年はオンラインでの開催へと移行しています。ウェビナーツールを使ってセミナーなどを開催することにより、主催者と顧客の距離や時間的な乖離が解消できるだけでなく、コストも大幅に削減できます。 ウェビナーでは、リアルタイム配信と録画配信の2つの方法で配信が可能です。リアルタイム配信では、参加者と直接コミュニケーションをとりながら進行していくことが可能です。また、録画配信では顧客が好きな時間に視聴できるメリットがあります。 このウェビナーツールは、先述した4つの動画スタイルに加え、5つめの新しい動画コンテンツとして急速に需要が高まっています。 ウェビナーではオンラインセミナーや展示会はもちろん、通常の商談も行えるため、今後更に導入が増えるでしょう。またウェビナーツールの「ネクプロ」と、MAツールの「SATORI」が連携して、ウェビナー後の営業を自動化できるサービスを開始したように、動画を主体としたマーケティング活動の活性化が進んでいます。

Webマーケティングを動画を有効に活かす

このように、動画コンテンツによるWebマーケティングは、今後もさまざまなシーンで活用が広まっていくでしょう。Webマーケティングに動画コンテンツを活用することは、見込み顧客の獲得からナーチャリング、ウェビナーを通じたアフターフォローなどの営業活動全般においても非常に有効な手段となります。 しかも動画コンテンツの活用方法によっては、セミナーや展示会などのオフラインをオンラインに切り替えることで、顧客の獲得エリアの拡大を実現し、経費削減にも大きく貢献できます。このようなコストの削減は、企業の最終的な利益の向上にも役立つでしょう。

Webマーケティングにおける動画コンテンツ比較のまとめ

このように、Webマーケティングにおける動画コンテンツには主に5つの種類があり、それぞれを有効に活用することで、さまざまなジャンルの企業でマーケティングに役立てることが可能です。ただ、そのためにはそれぞれの動画の特徴や活用法を理解し、適切に運用することが重要となります。そこでこの記事を参考に、自社の商品やサービスをどのような手法で動画コンテンツにすれば良いかを考えて、効果的な動画を作成してください。